AWA ― 葡萄品種 1

グリューナー「緑」・フェルトリーナー 

GRÜNER VELTLINER

グリューナー・フェルトリーナーは、オーストリアで一番重要な品種である。それだけではなく、オーストリアの在来種であり、オーストリアワインを代表する品種であるとも言えるであろう。オーストリア国外には少ないが、ドイツ、ハンガリー、チェコ、スロヴァキアやクロアチアにも少し栽培されている。しかし気候と土壌の条件が、一番合ってるのはオーストリアである。なかでも、高級グリューナー・フェルトリーナー産出では、特にヴァッハウやクレムスとランゲンロイスの三角、またはドナウラント地域、ヴァインフィアテルやウィーン周辺が知られている。作付け面積は全体の36%以上を占める。
その品種の起源については、様々な意見があるが、文書史料によると、18世紀には特にドナウ川から北部地方で栽培され、「グリューナー(緑)・ムスカテッラー」という名で呼ばれた。しかしこのネーミングは誤りであり、ムスカテッラー科に属していない。おかしな話ではあるが、オーストリアで栽培されているローター(赤)・フェルトリーナー、フリューローター(早い・赤)・フェルトリーナー、ロート・ヴァイザー(赤・白)・フェルトリーナーとブラウナー(茶色)・フェルトリーナーも違う科に属している。第二次世界大戦後、レンツ・モーサーが、彼の名前を付けたブドウの木の育て方を発展させ(現在は全世界ワイン生産の2/3がその育て方で造られている)、その育て方はグリューナー・フェルトリーナーに非常に合い、爆発的な大成果を得て、広がってきた。

品種特徴:葉:中型、先が五つに分れ、丸みを帯びている
     葡萄の房:大型、円錐型
     葡萄の実:大型、丸い、緑・黄緑、高熟率の場合は斑点のある黄色、皮が厚い。
土壌は過度の湿気と乾燥した地さえさければ、問題のない品種であり、実り良く、確かな収穫高。比較的に遅い熟であるため、収穫は十月上中旬。色は黄緑であり、熟成したワインには黄金のニュアンスがある。土壌、高熟率等により、味わいが幅広く、一般的にはフルーティで、スパイシーな香り、はつらつとしたフレッシュな酸味、理想的なかすかな「ペッパー香」のブケー(ドイツ語、オーストリア弁:Pfefferl)。高級ワインの場合は、熟成しながらスパイシーさは繊細なアーモンド味に変わる。グリューナー・フェルトリーナーはいかなる料理にもあい、飲みごろは約8ーCである。一般的には、若いうちに飲まれるが、高級グリューナー・フェルトリーナーは瓶での約三年間の熟成を要し、高熟率(プレディカートヴァイン)と高級畑の場合は驚くべき大きな熟成余地(10年以上)をもっている。1996年には、ブリュンデルマイヤー・ワイナリーで「当社ゼービンガー・ハイリゲンシュタイン畑の古ワイン・テースティング」が行われ、グリューナー・フェルトリーナー・アウスレーゼ1971年が試飲され、最好評を得た。「かすかなバラの香りでトラミーナを思い出し、アーモンドや桜ん坊の香り、風味があり、力強く濃厚ながら調和の取れたワイン。」

ブラウフレンキシュ

BLAUFLANKISCH

作付け面積シェアとしては5%ほどであるが赤の品種としてはオーストリア代表する品種
房は中程度ながら、果実粒は小さい、収穫は10月末という晩熟型。果皮が薄く、収穫前の雨を嫌い、栽培適地を選ぶ品種。フランク大国時代、すぐれた葡萄にフレンキッシュの名前を与えたことから由来しているとされ、8世紀には栽培されていた古い品種である。ブルゲンランド州を中心に栽培されミッテルブルゲンランドは『ブラウフレンキッシュランド』と別名がある。高い品質を誇る古い品種で、しっかりとしたタンニンを多く含み、独特の味わいは貯蔵年を重ねるほど輝きを増す。多くのワイナリーでは熟成に従来の樽のほか、バッリック樽を用いられる事が多い。色は紫、ブケーはシナモンなど、鹿、牛、羊等、上品な味わいの赤みの肉料理と非常にマッチする



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