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AWA ― ワインの国:オーストリア
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他のワイン生産国と比べると、オーストリアは比較的な小さい国である。およそ5万ヘクタールの畑から4万件のワイナリーが全世界ワイン生産の1%を産出する。平均年生産は約260万ヘクトリッター・ワインである。全農家のほぼ30%は本業で、70%は副業として営まれている。平均栽培面積はワイナリーの6割以上が1ha以下しか持っていないからである。全農家のうちの6500件が瓶詰めまでを自家で行い、それ以外の栽培農家は収穫したブドウをワイン協同組合や醸造会社に売却する。
ブドウ栽培地区はオーストリアの東部・東南部に集中している。4栽培地方(ニーダーエースタライヒ州、ブルゲンラント州、シュタイヤーマルク州、首都ウィーン)は16公認栽培地域に分れている。そのうち、ニーダーエースタライヒ州は最大地方として知られ、ブドウ栽培面積の約60%を占めている。ウィーンは最小であり、ほぼ1%を占める。
オーストリアは、伝統的に白ワイン生産国であるが、最近赤ブドウ栽培が増加し、現在は約23%の栽培面積が赤ブドウに占められる。新植え付けに関しては、赤ブドウが比較的にたくさん植え付けられ、これから先、全体の30%にまで上がる見通しである。
ブドウの木やブドウ栽培者と同様に、土壌や気候は、ワインに特徴的な質と性格を与えるものである。オーストリアのブドウ園には、多種多様な土壌がある。例えばヴァインフィアテルでは、ドナウタール同様、レス土が中心である。クレムス、ヴァッハウでは原生岩層がほとんどで、テルメンレギオンは主に石灰質である。ブルゲンラント州の中だけでも、非常に変化に富み、ローム、泥灰岩、レス土から純粋な砂岩まで様々である。シュタイヤマールクは褐色土と火山灰層が中心である。オーストリアの栽培地域は主に温暖な気候帯にあり、緯度にすると北緯47度〜48度で、フランスのブルゴーニュ地方とほぼ同じ高さである。大部分のブドウ栽培地域に典型的な気候は、暑く天気のよい日がつづく夏と、穏やかで、夜は冷え込む長い秋であり、高品質ワイン産出の為の条件である。年間降水量はオーストリアの東部(パノニア性気候)で約400ミリ、シュタイアマールク州やズュート(南部)ブルゲンラント州(イリュラ性気候)では所によって800ミリ以上達する地域もある。栽培地域の気候への影響力が最も大きいのは、放射熟を発し、寒暖差を調整する役割を持つドナウ川と、晩秋湖沿いにベーレンアウスレーゼやTBAのブドウの実が熟する大きなノイジードラーゼー(湖)である。それにノイジードラーゼーは秋になると、霧を発し、デザートワインを造るためのもう一つの重要気候条件をかねそなえている。 |

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